L’Osier

投稿者:

(銀座)フレンチの、いやレストランの最高峰にあるロオジエ。この店については、様々な形容詞があてはまり、どうやって表現していいやら言葉が難しい。
例えば秀逸なワインとは、様々な要素が混然一体となって複雑で深遠な味わいとなり、面として広がる。さらに熟成という時間軸において、負の部分がそぎ落とされていくだけではなく、味わいそのものが変化していく。
そういった、三次元的要素がこの店にはある。

料理一つにしても、味わいだけでなく、プレートとマリアージュした美しさがある。流石は資生堂のレストラン。卓上の美意識は他の追随を許さない。

そこには奇をてらった食材や盛り付け、風変わりな食器やオブジェといったものではなく、シンプルに美しいと思える上品な、さらに言えば高貴な美しさ。

※以下の写真は、色調整前のものなので、追って差し替えたいと思う。

1

お酒に弱い者とのテーブルだったので、グラスで頂いた。判りやすくゴージャスなのがいいかなと思い、ゴッセのグランミレジメ。普段はエグリ・ウーリエのムニエを頂く。

2
アヴァン・アミューズ

最近、この手のスナック菓子状のものは、もう要らないんじゃないかなぁと思います。それなりに美味しかったですが。ここにだすなら、もっと視覚的に印象のあるものにして欲しい。

DSC00280アミューズ・ブーシュ(トウモロコシのブルーテ)

トウモロコシがやたら美味しい。

3LA LANGOUSTINE(ラングスティーヌと夏野菜のブーケ)

現時点で、ロオジエで一番見栄えのする一皿。

5.jpg
L’ORMEAU(黒あわびのバターポッシュ)

こちらも定番、絶妙の火加減、表面の歯ごたえと、中の柔らかさのバランスが絶妙。これでハーフポーション。鮑と思って安心していると、結構おなかに溜まる料理。
お皿も泡立つような模様が素敵です。

6.jpgL’AMADAI (アマダイのうろこ焼き)

こちらもロオジエの定番、うろこ焼き。魚料理で一番カラフルなものをとお願いしたのだが、むしろ一番地味では無いか。ただこれも火加減が絶妙すぎて、とても美味しい。

この間、白ワインにてアルフォンス・メロのサンセール(ジェネラシオン・デュズヌフ)、ルフレーヴのクラヴォワヨンを、各々グラスで頂いた。

8.jpgLE CANARD (鴨胸肉のロティ)

今回、定番尽くし。これまた美味しい。見た目ほどきつくない。でもこのボリュームでも、フレンチはきつい。しかもこれ、ポーション少な目と言ってるのだが、しっかり出てきた。

バッテリーさんきゅう_170825_0012.jpg
白桃とモヒートのアンサンブル ヴェルヴェンヌの香り

eeeee.jpg

バッテリーさんきゅう_170825_0007.jpgクレープシュゼットのプレゼンテーション

まずこれは、出来上がる様の演出を見ること自体が楽しみの一つ。オレンジの香りも絶妙で、大変美味しいクレープシュゼでした。久しぶりに頼んだので気付かなかったが、これはしばらくメニューから外れていたそうだ。

clod.jpg

グラスのブルゴーニュルージュが、クロ・ド・ラ・ロシュ(ダヴィッド・デュヴァン)しかないとは…。

DSC01099ルフレーヴのクラヴォワヨンは2008。

グラスワインは以前より面白味が無くなった。最初からリストになっているグラスワインから指定して選ぶ。50ml / 100ml と選べて、各々価格が書いてある。
以前は何本かをワゴンで見せられて、その中でラベルを見て話しながら選んだものだ。ml なんてのも会話に出てこなかった。ある時は、なにげなくオリヴィエ・ルフレーヴのモンラッシェがグラスで出ていたりした。
やはりグラスワインは、ボトルを見ながら選び、量も価格も、あまり具体的なやりとりはしたくない。せっかくこのクラスのストックがあるのだから、以前のスタイルに戻してほしい。

バッテリーさんきゅう_170825_0002

テーブルの上もシンプルだが、これら厚いガラスのオブジェクトが品位をもたらす。

ところで、同店はミシュラン2つ星である。どうしようもない只の有名店が3つ星を獲得している中で、評価が低いのが理解できない。

もちろん、自分自身は、ミシュランも食べログも一切気にしないが、フレンチは特にミシュランの星数が店の格だと誤認される。

この店の魅力は、一度や二度行っただけでは全てを理解できない。通ってこそ店との距離感が熟成されていく、本物のサービスが得られる場所だ。

グランメゾンの過ごし方に不慣れな審査メンバーが、1度訪れただけでは理解できるものではない。少なくともミシュランとはそういう事を抜きにして、1旬の輪切りでしか見ていない。

食事は食べることではなく過ごすことであり、本当のサービスとは、店と客との関係性が、時間とともに、訪れるたびに、心地よさが増していくのが良店に欠かせない要素である。

■公式サイト
http://losier.shiseido.co.jp/